現在がん創薬シーズとして注目されるタンキラーゼは、様々なタンパク質と結合する多機能性タンパク質であるが、その機能の全貌については不明な点が多い。我々は、タンキラーゼがDNA損傷応答・修復反応にどのような役割を果たすのかについて解析を行った。その結果、肺がん細胞株A549細胞においてタンキラーゼ阻害剤処理を行うことでDNA損傷に対する感受性が増強することを見出した。さらに、タンキラーゼはDNA損傷部位に局在することも明らかとなり、タンキラーゼがDNA損傷応答反応構成因子として機能している可能性が示唆された。
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