本研究では、(1)非ヒト小型霊長類コモン・マーモセットにおいて自閉症モデル動物を作出し、(2)空間走査技術に基づく行動測定技術を基に、(3)同調行動に着目した行動表現の異常を定量する事を目指した。 結果、(1)胎生期バロプロ酸暴露法による自閉症モデルの作出し、発生初期における脳構造異常と離乳期に顕在化する家族性音声異常の検出に成功した。(2)深度カメラを用いた空間走査技術と機械学習アルゴリズムを組み合わせる事により、非接触・非マーカの自由行動下において頭・胴・腰および顔の向きの測定に成功した。このデータにより、(3)について自然言語処理の解析手法の応用における基礎を作った。
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