本研究では、2次元的にひずみを可視化できる応力発光センサについて、0.01%微小ひずみに対してカメラ等で検出できる感度を有する新規材料の開発を目指した。材料系としては、種々の欠陥を導入しても結晶構造を保持できるスタッフドトリジマイト型構造のアルミン酸ストロンチウム(SrAl2O4:Eu)を選択した。その結果、微小ひずみに対する発光特性(センサ応答性)は、Sr/Al比、前駆体の粒子径に影響しすることがわかった。また、開発した応力発光材料を用いて作製したセンサは、アルミ合金板の裏側き裂、炭素繊維複合材料板の繊維配向性を明瞭に可視化できることに成功した。
|