現在、低炭素社会の実現に向けて、豪州で採掘される褐炭から水素を製造・液化し、船舶によって輸送、供給することが検討されている。海上輸送中に船舶による衝突事故が発生した場合、タンクから流出した大量の液化水素は海上でプール状に拡がり、気化した水素は風下方向へ移流拡散し可燃性ガス雲を形成する。そこで本研究では、液化水素運搬船の衝突事故時のフィジカルリスク評価のための新規ハザードモデルを開発することを目的として、1次元積分型プルームモデルにおける空気連行モデルの開発を行い、既往の実験および数値流体力学モデルとの比較・検証を行った。
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