コーヒー滓を原料とした活性炭の比表面積と導電性を向上させるため、原料改質方法の模索と黒鉛化触媒添加が結晶性に与える効果を検証した。 原料改質については堆肥化と酸処理を検討した。堆肥化したコーヒー滓から作られる活性炭には、比表面積の増加は見られなかったが、細孔径の拡大が確認された。酸処理では、用いた酸のいずれにおいても比表面積が増加したが、特にベンゼンスルホン酸処理が比表面積の増加に対して有効であることが分かった。 ニッケルをコーヒー滓に添加した触媒水蒸気賦活においては、黒鉛結晶の発達は確認されず、付随的な効果として期待した水蒸気賦活時間の短縮化も達成されなかった。
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