ドナー心由来の持ち込み病変の存在が、心移植後1年目から3年目までのCAVの進行を予測すること(Transplantation 2017; 101:1310-1319)、エベロリムスのCAV進行に対する抑制効果は、血管内膜の増殖の抑制だけでなく、血管外膜の縮小変化の抑制によってもたらされること、また、エベロリムスによるCAV進行の抑制効果は、心移植後急性期だけでなく、維持期においても認められることを報告した(International Journal of Cardiology 2016; 203:307-314)。これらの成果は、本邦での心移植後患者の治療戦略に影響を与える成果である。
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