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2017 年度 実施状況報告書

マクロファージの組織発生機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K21773
研究機関京都大学

研究代表者

岡部 泰賢  京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 特定准教授

研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワードマクロファージ / 組織恒常性 / ビタミンA / 自然免疫
研究実績の概要

生体では、細胞の分化や増殖は固有のニッチ環境により制御される。生体のほぼ全ての組織に常在するマクロファージは、組織固有の機能や形態を示す。これは組織微小環境を形成するニッチが、組織固有の発生や活性化をマクロファージに誘導するためと考えられる。本研究ではマクロファージの分化や組織固有性を制御する組織ニッチの実体、特にニッチを構成する細胞について明らかにする。本年度は、昨年度に同定した大網組織間質細胞が大網組織内のリンパ球クラスター周囲に局在することを明らかにした。また本間質細胞で特異的に発現する遺伝子を複数同定し、その遺伝子プロモーターの下流にCre遺伝子を導入したマウスを樹立した。今後、これらマウスを各種floxマウスと交配することで本間質細胞の機能解析を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究で着目する間質細胞が特徴的な組織局在を示すことを見出した。またその間質細胞で特異的に発現する遺伝子を同定し、その遺伝子プロモーターの下流にCre遺伝子を導入したマウスの作製に成功している。

今後の研究の推進方策

本年度に樹立したマウスを各種floxマウスと交配することで本間質細胞の機能を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

抗体、培養試薬などの消耗品に、他の研究課題と共通で使用するものがあり、それらの一部を他の研究資金で購入した。次年度繰越額は本研究で使用するマウス各系統の購入費、維持費にあてる。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件、 招待講演 7件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular control of the identity of tissue-resident macrophages2018

    • 著者名/発表者名
      Yasutaka Okabe
    • 雑誌名

      International Immunology

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 組織マクロファージの生物学2018

    • 著者名/発表者名
      岡部泰賢
    • 学会等名
      第3回 京都大学皮膚基礎研究会
    • 年月日
      2018-03-30
    • 招待講演
  • [学会発表] マクロファージと組織微小環境2018

    • 著者名/発表者名
      岡部泰賢
    • 学会等名
      Scientific Exchange Meeting in Toyama-マクロファージから考える糖尿病-
    • 年月日
      2018-03-29
    • 招待講演
  • [学会発表] マクロファージの組織発生2018

    • 著者名/発表者名
      岡部泰賢
    • 学会等名
      平成29年度 北海道大学遺伝子病制御研究所 「感染・免疫・がん・炎症」シンポジウム
    • 年月日
      2018-03-26
    • 招待講演
  • [学会発表] 生体恒常性と組織マクロファージ2018

    • 著者名/発表者名
      岡部泰賢
    • 学会等名
      東京大学先端科学技術研究センター LSBM
    • 年月日
      2018-02-23
    • 招待講演
  • [学会発表] Recent Advances in Macrophage Biology2017

    • 著者名/発表者名
      Yasutaka Okabe
    • 学会等名
      第46回 日本免疫学会学術集会
    • 年月日
      2017-12-14
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Functional Specialization of Macrophages in Peripheral Tissues2017

    • 著者名/発表者名
      Yasutaka Okabe
    • 学会等名
      第46回 日本免疫学会学術集会
    • 年月日
      2017-12-14
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Tissue macrophage identity2017

    • 著者名/発表者名
      Yasutaka Okabe
    • 学会等名
      24^<th> East Asia Joint Symposium on Biomedical Research
    • 年月日
      2017-10-18
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 炎症と免疫2018

    • 著者名/発表者名
      岡部泰賢
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      先端医学社

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公開日: 2019-03-20  

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