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2018 年度 研究成果報告書

年輪幅・年輪同位体比・DNAマーカーを用いた新たな木材産地推定法の検討(国際共同研究強化)

研究課題

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研究課題/領域番号 15KK0032
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 文化財科学・博物館学
研究機関東北大学

研究代表者

大山 幹成  東北大学, 学術資源研究公開センター, 助教 (00361064)

研究協力者 Marta Dominguez Delmas  Santiago de Compostela大学, Escola Politecnica Superior(高等工科学校), 研究員
Ignacio García-González  
研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワード年輪年代学 / 木材産地推定 / 年輪幅 / 酸素安定同位体比 / ヒノキ科
研究成果の概要

ヒノキ科樹木の年輪幅等を対象に,日本における年輪変動の地域間類似を明らかにし,木材産地推定の基礎的な知見を得ることを目的とした。21サイトの現生木試料を対象とした年輪幅変動の地域間類似度比較では、各地域集団内の曲線間でt値が高くなる傾向が認められ、地理的・気候的区分に従って年輪幅変動が類似していることが明らかになった。主成分分析でも同様に、地域集団ごとにグループ化が可能であった。主成分負荷量から各主成分は各地の地理的・気候的特徴を表していると推定された。クラスター分析でも、各曲線は地域集団ごとにクラスターを形成した。酸素安定同位体比の比較でも、近接した地域ほどt値が高くなる傾向が認められた。

自由記述の分野

年輪年代学

研究成果の学術的意義や社会的意義

木材は、人類史において常に重要な植物資源であり、木質遺物の由来を知るためにその産地推定を行うことは、過去の人々の交易や森林資源獲得,森林破壊の有様を推定する上で重要である。しかしながら、我が国では木材産地推定の有力な手法である年輪年代学に基づく産地推定は、データ蓄積が少ないためほとんど行われてこなかった。本研究では、日本の有用樹種であるヒノキ科樹木を対象として木材産地推定の可能性を検討するため、全国各地の現生老齢樹から年輪試料を収集し、年輪変動の地域的類似性を調べた。その結果、年輪変動が地理的・気候的区分に従っており、この性質を利用することで木材産地推定が可能であることを示した。

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公開日: 2020-03-30  

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