本研究では、各国の研究協力者との共同によって、とりわけ18世紀啓蒙期から近代産業化、21世紀現在に至るまでの文献(主に思想と表象)を系譜学的に辿り直し、批判的な考察を加えつつ、カタストロフィの概念の規定や解釈の比較、表象の分析を行った。フランス東洋言語文化大学に長期滞在することで、主にヨーロッパにてセミナーと国際会議を共同で開催し、国内・海外の研究機関・研究者と学際的に連携することができた。カタストロフィに関する思想と表象に関する共同研究の成果は、日本語・フランス語・英語で多数公表され、学会発表も活発におこなわれた。
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