本研究は、1960~70年代を中心とする日本前衛映画を対象に、作家・作品研究にとどまらず、同時代の批評や上映形態などの受容、近年に至る国内外の研究動向を幅広く調査しながら、理論的、歴史的分析を進めるとともに、他分野の研究者との共同による新たな領域横断的な研究の提起・発展を目的とした。また、作品の発掘、修復、保存という実践的な作業と学術的研究を一体化させた方法論の構築もあわせて目指すため、同分野に関連する研究基盤や設備を有しているアメリカ合衆国の大学、フィルム・アーカイブ、美術館との共同研究を行なった。
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