• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

ポーランドの文学、美術、公共空間におけるホロコーストの記憶のジャンル横断的研究(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 15KK0064
研究機関名古屋外国語大学

研究代表者

加藤 有子  名古屋外国語大学, 外国語学部, 准教授 (90583170)

研究期間 (年度) 2016 – 2019
キーワードホロコースト / ポーランド文学 / 記憶 / 第二次世界大戦 / ユダヤ人虐殺 / 原爆 / ゲットー
研究実績の概要

ポーランドのホロコースト研究者との共同研究のまとめとして、2018年11月に共同研究者を日本に招聘して国際シンポジウム「ポーランドと日本における第二次世界大戦の記憶――ホロコーストと原爆を起点とする比較的アプローチ」を開催した。2019年度はこのシンポジウムの論集をポーランド語と日本語でそれぞれ刊行するための編集と執筆作業を進めた。
5月にはポーランドのビドゴシチ大学の招きでホロコーストを扱う証言文学に関する招待講演を行った。この渡航の機会を利用して、共同研究者のヤツェク・レオチャク氏、ヨアンナ・トカルスカ=バキル氏ほか、ポーランド科学アカデミーのホロコースト研究者と研究打ち合わせと意見交換を行った。編集作業の確認を進めたほか、今後の研究協力について協議した。
ポーランド語版書籍の編集作業は順調に進んでいたが、3月半ば、PDFまで完成した段階で、新型コロナ・ウィルス感染症のために、ポーランドで緊急事態宣言が出された。出版社、印刷所の作業も一時的に中断して遅れが生じ、書籍の印刷・納品が事業期間内に終わらなかった。このため、ポーランド語版書籍は予定を変更し、補助事業期間終了後、2020年5月ころに、別の資金を使って刊行することにした。日本語版も編集作業中であり、2020年度内に刊行する見込みだ。
共同研究期間全体を通じて、ポーランドの中心的なホロコースト研究者と研究上の協力関係を構築することができ、ポーランド以外のホロコースト研究者とのネットワーク作りにもつながった。2020年度は、アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館の客員研究員になることが決まり、この研究をさらに発展的に展開する予定だ。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019 2016

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] ポーランド科学アカデミー文学研究所(ポーランド)2016

    • 年月日
      2016-09-15 – 2017-09-13
    • 国名
      ポーランド
    • 外国機関名
      ポーランド科学アカデミー文学研究所
    • 主な海外共同研究者名
      ヤツェク・レオチャク
    • 部局
      ホロコースト文学研究チーム
    • 職名
      教授
  • [学会発表] Zofia Nalkowska i Michiko Ishimure. Wokol literatury swiadectwa2019

    • 著者名/発表者名
      Ariko Kato
    • 学会等名
      Uniwersytet Kazimierza Wielkiego w Bydgoszczy (Bydgoszcz, Poland)
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] Pamiec o II wojnie swiatowej w Polsce i Japonii. Holokaust i Hiroszima w perspektywie porownawczej2020

    • 著者名/発表者名
      Ariko Kato, Jacek Leociakほか7名
    • 総ページ数
      214
    • 出版者
      Warsaw: Wydawnictwo IBL
    • ISBN
      978-83-66448-25-4

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi