2019年4月から6月まで約2ヶ月間、米国アリゾナ州に滞在し、北アリゾナ博物館の研究者やソースコミュニティの先住民ホピの人々と資料調査を継続して行った。また、これまでに実施した資料熟覧調査を収録した映像と文字起こししたテキストデータを照合し、カルチャル・センシティビティへの配慮が必要な部分などを洗い出し、削除する作業を行った。また、米国にて、本研究課題に関連する展示会を開催した(会期:2019年4月~12月、ニューメキシコ州立大学附属博物館との共催)。 帰国後は、これまでの成果をまとめ、査読付き編著2冊、査読付き英語ジャーナルへの特集論文の刊行、資料熟覧調査のドキュメンタリー映像作品(多数)の監修など、さまざまな媒体を介した成果公開に努めた。成果への一つの評価として、デジタルアーカイブ学会の研究大会にて発表(前年度)した論文が、「座長が推すベスト発表」に選出され、学会誌で紹介された。
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