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2017 年度 実施状況報告書

フィリピン農村にみるスポーツと社会移動の動態―アスリートと出身家族の生活分析(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 15KK0072
研究機関北海道大学

研究代表者

石岡 丈昇  北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (10515472)

研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワードリスク社会 / マニラ / 社会問題
研究実績の概要

本年度は、ドイツおよびオーストリアにおいて、ウィーン大学およびミュンヘン大学にて国際共同研究を遂行し、さらにケルン大学においても新たな研究体制の展開のための訪問をおこなうなど、ドイツ語圏の研究者との国際共同研究を実施した。 まず、ウィーン大学言語文化研究科において、マンツンライター教授およびその研究チームに所属する研究者/ポスドク研究員/院生/との国際共同研究を実施した。マニラをはじめとする東アジアの大都市におけるリスク社会をめぐる社会学的人類学的研究の方法的刷新について、研究実施者である私のデータを用いながらデータセッションを定期的に開催した。それを通じて、リスク社会論を東アジアのコンテクストに即して理論的に再考する作業を共同でおこなった。
また、ケルン大学グローバルサウス研究所を訪問し、マニラのリスク社会をめぐる議論について、研究所において研究報告をおこなった。そこにおいても、たくさんのフィードバックを得ると同時に、研究実施者である私も寄稿者に加わった英語論集を出版する企画がまとまり、現在、ラウトリッジ社と刊行をめぐって内容調整を行なっているところである。
さらに、ミュンヘン大学において、リスク社会論をめぐるデータセッションを定期的におこなった。ウンガー教授の研究チームとの非常に濃密な議論を実施し、さらに昨今の欧州情勢で大きなトピックになっている移民および難民をめぐる「社会問題」とそこでのリスク社会論的な視座の応用についても学ぶことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

国際共同研究者との密接な関係性のもとで、様々な学術討議を展開することができたほか、さらにケルン大学グローバルサウス研究所という、本課題にとって非常に示唆的な研究を進めている研究機関とのネットワーク構築もできたため。

今後の研究の推進方策

次年度においても、ドイツのトゥービンゲンで開催される学術会議で研究報告をおこなうことになっており、そこでもまたさらなる国際共同研究体制を強化したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] The Art of Listening2017

    • 著者名/発表者名
      Tomonori Ishioka
    • 学会等名
      "The Global South on the Move, "at the Global South Studies Center, the University of Cologne)
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Precarious Life2017

    • 著者名/発表者名
      Tomonori Ishioka
    • 学会等名
      "Vortrag," the Department of East Asian Studies, the University of Vienna

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公開日: 2018-12-17  

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