研究実績の概要 |
【研究の目的】本研究は、①基盤(C)の研究に基づきつつ、②カリフォルニア大学バークレー校政治学部のクリストファー・K・アンセル教授との国際共同研究を通じて、③学際的な観点に基づきつつ、ガバナンス・プラットフォームの機能と動態を明らかにするものである。 ①本国際共同研究の分析枠組は、一方で小論「持続可能な開発のトランスナショナル・ガバナンス──権威の多元化と新たなガバナンス・モード」(2017年9月刊行)において示したガバナンス・モード論の諸類型および研究会等で報告した"Transnational Governance Platforms: The Case of the United Nations Global Compact"で展開したプラットフォーム論、他方でアンセル教授の「協働プラットフォーム」論(Christopher K. Ansell and Alison Gash, "Collaborative Platforms as a Governance Strategy," Journal of Public Administration Research And Theory, 2018, Vol. 28, No. 1, 16-32)を発展させるものである。 ②2017年9月よりカリフォルニア大学バークレー校にて在外研究を開始し、アンセル教授と密に議論を重ねつつ、ガバナンス・プラットフォームに関する共著論文を執筆している。 ③同論文は、政治学、行政学、法学、経済学、経営学、社会学等の既存研究のサーベイを踏まえつつ、プラットフォームを体系的に論じるものである。
【研究の意義】本研究は、従来は学問領域ごとに個別に論じられてきた民間部門・公共部門の様々なプラットフォームを概観した上で、その中核的な論理を明らかにする点で国際的に比類ないものである。
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