研究課題/領域番号 |
15KK0093
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
舟木 紳介 福井県立大学, 看護福祉学部, 講師 (50315842)
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研究期間 (年度) |
2015 – 2018
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キーワード | 多文化ソーシャルワーク / デジタルメディア / オーストラリア |
研究実績の概要 |
研究代表者は、平成29年度は、2016年4月から2017年3月までオーストラリア・シドニー大学教育・ソーシャルワーク学部に客員研究員として、Ruth Phillips准教授との共同研究を実施した結果について、研究成果として整理するとともに、追加的な調査や実践的なワークショップを実施した。2017年5月から研究関連書籍および文献の収集開始するとともに、2017年6月 には、オーストラリア学会にて、シドニーのミドルクラス移民コミュニティ(日系コミュニティ)に関するアンケート調査結果分析と社会的結束に関する研究の意義について報告した。2017年6月には日本側分担研究者及び研究協力者らと研究打合せを実施し、研究全体の分担及び今後の調査スケジュールについて検討した。2017年7月以降、次年度以降のデジタルストーリーテリング・ワークショップ実施に向けた学生対象の研修会を複数回実施し、ワークショップのファシリテーションに関する教材検討やiPadによる撮影技術の検討を行った。2017年8月には、オーストラリア・シドニーでミドルクラス移民調査の報告会や追加調査を実施した。年度後半には、デジタルストーリーテリングワークショップを福井県内の支援者(外国人を含む)向けに複数回実施し、実践的なモデルプログラムを提供した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成29年度は、2016年4月から2017年3月までオーストラリア・シドニー大学教育・ソーシャルワーク学部に客員研究員として、Ruth Phillips准教授との共同研究を実施した結果について、研究成果を公表する予定であったが、追加的な調査や実践的なワークショップを実施し、より具体的なプログラム開発と成果公表(国際学会等)につなげるために、1年研究計画を延長することになった。
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今後の研究の推進方策 |
4年目には、シドニー大学での研究成果の整理・分析を継続し、国内の福祉専門職や外国人支援者へワークショップ、国際学会でのデジタルストーリーテリング・モデルブース設置を通じて公開し、デジタルメディアを活用した多文化ソーシャルワーク実践モデルの開発につなげる。さらに、シドニーの日系移民コミュニティの社会包摂に関する調査については、共同研究者と共同発表ですでにAsian pacific sociological conference(日本)及び4th National Symposium on Japanese language education(オーストラリア)へ申請した。また、オーストラリア学会紙への投稿など研究成果発表を重点的に実施する。オーストラリアのメルボルンにおける追加アンケート調査も同時に準備をしている。
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