研究代表者は、平成30年度は、2016年4月から2017年3月までオーストラリア・シドニー大学教育・ソーシャルワーク学部に客員研究員として、Ruth Phillips准教授との共同研究を実施した結果について、学会発表及び論文執筆といった研究成果として整理する作業を行った。加えて、追加的なオーストラリアにおける事例調査や実践的なワークショップを実施した。年度の前半には、デジタルメディア・ワークショップを福井県内の支援者(外国人支援者を含む)向けに複数回実施し、実践的な多文化ソーシャルワークモデルプログラムの開発を共同的に行った。その成果として、デジタル・メディアワークショップに関する支援者向けの解説冊子を作成し、デジタルメディアを活用するソーシャルワーク支援に関わる支援者や当事者に配布した。年度の後半には、年度後半では、2018年8月にシドニーのミドルクラス移民コミュニティ(日系コミュニティ)に関するアンケート調査結果分析の一部についてオーストラリア学会誌に論文投稿し、2018年10月 には、Asian Pacific Sociological Association conferenceにて、同調査の国際結婚対象者に注目した研究の意義について報告した。3月には追加調査としてオーストラリアにおいてインタビュー調査を実施した。
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