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2016 年度 実施状況報告書

グローバル社会における技術者倫理に関する実証的比較研究-行動規範構築と教材開発-(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 15KK0102
研究機関金沢工業大学

研究代表者

栃内 文彦  金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (50387354)

研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワード工学教育 / 技術者倫理 / アジア的・イスラム的価値観 / グローバル化 / マレーシア日本国際工科院(MJIIT)
研究実績の概要

本研究の目的は、東南アジア地域が日本および世界のモノづくりを支えているにもかかわらず、東南アジア諸国の価値観や考え方を踏まえた技術者(倫理)教育・研究が十分に行われているとは言い難いことに鑑み、マレーシアのUniversiti Teknologi Malaysia(マレーシア工科大学)に設置されたMalaysia-Japan International Institute of Technology(マレーシア日本国際工科院、以下MJIIT)に滞在して、MJIIT所属の研究者とともに「アジア的」「イスラム的」な社会的文脈の中で技術者が倫理的に適切に行動する上で考慮すべき価値観の分析を行い、それを効果的に教授することを可能とする技術者倫理教材パッケージの開発を目指すものである。
渡航開始は平成29年8月中頃であるため、平成28年度には勤務校内において、渡航開始に向けた事務的な準備に着手した。具体的には、渡航期間中(平成29年度後学期から平成30年度前学期)に研究代表者が担当する予定の科目の代替教員の手配をした。主に担当する科目の内、初年次教育に関わる科目は勤務校内の他教員が、技術者倫理科目は新たに雇用される2名の非常勤教員が、それぞれ担当することとなり、業務の引き継ぎなどを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実際の研究には着手していないが、当初から、渡航開始は平成29年8月中頃を予定しており、それに向けた準備を適宜進めており、予定通りに渡航を開始できる見込みである。

今後の研究の推進方策

渡航開始に向けた準備が順調に進んでいることから、今後も当初の研究実施計画に沿って研究を推進する予定である。
8月中頃の渡航開始に先立ち、5月にマレーシアに赴き、MJIIT院長らと研究の遂行に関する具体的な打合せを行い、渡航開始後は速やかに研究を開始する。さらに、渡航後は、約1か月をかけて研究環境の整備を行う。
9月中旬から12月中旬のMJIIT前期講義期間中は、1)教職員・学生を対象とした、マレーシアの技術者が重視している価値観に関するインタビュー調査およびアンケート調査、2)開講中の科目の参観などによる、教育課程を通した技術者倫理教育(Ethics Across the Curriculum、以下EAC)の実施状況についての実地調査、を実施する。
12月中旬から後期講義開始(平成30年2月下旬)にかけては、上記1)、2)の調査結果の分析を行い、それを踏まえて、3)「アジア的」「イスラム的」価値観に基づく意思決定のあり方を取り入れたEAC型技術者倫理教育教材パッケージの開発に着手する。
平成30年2月下旬から6月上旬の後期講義期間中は、上記1)、2)、3)を引き続き行うとともに、必要に応じて開講中の科目・授業を用いた追加調査や検証を実施し、6月上旬以降は研究成果をまとめ、8月中頃に帰国、帰国後に公開する。

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公開日: 2018-01-16  

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