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2016 年度 実施状況報告書

視覚刺激による脳可塑的変化を誘発するリハビリテーション戦略の開発(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 15KK0117
研究機関名古屋大学

研究代表者

野嶌 一平  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (20646286)

研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワード運動学習 / リハビリテーション / 可塑性
研究実績の概要

運動錯覚を利用したリハビリテーション(運動学習)効果の検証が本研究の主要な目的であり、本年度はまずMRI内で使用できる機器の開発を行った。そして現在、運動錯覚を誘発する機器のプロトタイプは完成し、MRIでの使用についても検討を行っている。MRI内での検証では、ノイズの発生による画像情報への影響が危惧されたが、現時点では大きな問題にはなっていないようであり、画像提示と触覚刺激の同期性などに改良を加えて完成させていく予定である。MRIを使用した実験に関しては、MRI本体への影響や倫理申請の観点から、留学先(NIH)PIとも相談した結果、国内の共同研究機関とも協力したデータの収集を行っていくこととなっている。
NIHの研究室では現在、脳磁図(MEG)を中心とした脳機能解析を行われている。特に運動の学習による脳律動変化について、周波数解析を使った詳細な解析手法が取られており、本実験への応用も含め解析方法の習得に努めていく。また患者を対象とした臨床研究も積極的に行われており、健常人で得られた知見を患者治療へと応用する流れがシステマティックにできている。更に、Virtual Reality技術を使った実験も行われており、視覚刺激による錯覚入力を使った運動学習も行われおり、共同研究を模索している段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

留学先での研究計画が概ね完成し、データ収集に移行していく段階である。また機器開発も同時に進んでおり、MRI内での撮影が可能な段階に来ている。そして、共同研究機関として、国内の大学との連携も進んでいる。

今後の研究の推進方策

NIHでは、MEGを中心とした運動学習に関する脳機能解析が中心となり、最新の解析方法の習得を含め、本研究に関連する技術の開発および進展に寄与する実験を行っていく。MRI実験に関しては、国内の共同研究機関との協力を通して研究を進めていく。

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公開日: 2018-01-16  

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