インドネシアをはじめとする東南アジアの国々では、歴史的に中国との国際関係が、国内の華人に対する政策や、華人に対する社会的な差別に強い影響を及ぼしてきた。本研究の主な目的は、既存の華人研究において看過されてきた台湾の位置づけを、日本、台湾、インドネシアの研究者による国際研究チームによって共同で調査することで、華人研究を相対化し、新たなパースペクティブを提示することであった。本研究では、初年度である2016年度に、研究代表者がインドネシアと台湾に長期滞在し調査研究を行った。その上で、研究期間を通じて、計8回の国際セミナーを日本、台湾、インドネシアで開催し、研究成果の共有と刊行を進めた。
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