本研究は若手A研究を発展させ、十数個の光点運動のみから他者行為を知覚可能なバイオロジカルモーション(BM)に関する発達モデルの構を目指した。提案モデルは、二つのモジュールから構成されている。一つはStep Detectorと呼ばれる、大まかな歩行情報を処理するモジュールであり、主として皮質下が関与することを想定した。もう一つはAction Evaluatorと呼ばれる、ヒトの動作・行為を詳細に処理するモジュールであり、大脳皮質が関与することを想定している。このモデルにより既存の研究結果を説明することが可能となった。さらに、コミュニカティブな動作を観察している際の脳波を9ヶ月児で計測した。
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