研究課題/領域番号 |
15KK0137
|
研究機関 | 仁愛大学 |
研究代表者 |
加藤 優子 仁愛大学, 人間学部, 准教授 (90570614)
|
研究期間 (年度) |
2016 – 2019
|
キーワード | 異文化トレーニング / 批判的思考教育 / ICT / ブレンディッド教育 |
研究実績の概要 |
本国際共同研究の目的は、学生の異文化コミュニケーション活動に必要な実践的知識を育成するために、基課題で開発中の異文化トレーニング学習支援システムと、英国の批判的思考教育を交えたブレンディッド教育方法を探究し、授業モデルを確立することである。 基課題で実施した調査では、実践的知識を育むための批判的思考教育等を本システムに取り入れ、理論的に整備された教育を検討する必要性が示された。そこで、本国際共同研究では、英国で教育学を専門とし、批判的思考教育と本研究を熟知している研究者と共同で、異文化トレーニング学習支援システムと批判的思考教育によるブレンディッド教育方法を考案し、実践的知識を育む授業モデルを確立することを目指す。 2018年度は、前年度の共同研究を基に、授業モデル案を確認し、最終的な成果報告を行う予定であった。しかし、本研究を開始した2016年度後半から、本務校の事情により研究時間の確保が著しく困難な状態が継続していた。そのため、全体的な研究計画の立て直しを行った。2017年度は、2016年度前半に英国にて収集した資料と面接調査内容を取りまとめた。2018年度は、研究期間の延長を視野に入れ、授業モデル案の検討を継続しつつ、渡英に向けての準備を万端に整えることに集中した。具体的には、英国の批判的思考教育と異文化トレーニング学習支援システムのブレンディッド教育の授業モデル案について、英国の共同研究者と連絡を取り合い、その雛形について検討した。また、本務校および英国の受け入れ研究機関に対しては、2019年度中、ある程度まとまった期間に渡英することを前提とし、研究継続への理解を得られるよう準備を整えた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前述の通り、2016年度後半より、研究および渡英に必要な時間の確保が不可能な状況であった。
|
今後の研究の推進方策 |
2017・2018年度は、当初の予定を変更し、2016年度前半に英国にて収集した資料と面接調査内容を取りまとめ、英国の批判的思考教育と異文化トレーニング学習支援システムのブレンディッド教育の授業モデル案について、共同研究者と連絡を取り合いながら検討を重ねた。そして、2018年度中には、研究期間の延長を視野に入れ、渡英に対する周囲の理解を求めつつ、研究計画の再度立て直しを行った。具体的には、①2019年度前半に渡英し、英国の批判的思考教育と異文化トレーニング学習支援システムのブレンディッド教育の授業モデル案の雛形を作成する。②後半の帰国後、授業において①の実践的研究を行い、修正点を検討、最終授業モデル案を確認する。③本国際共同研究の成果報告を行う、という3点に集中する。 2019年度中の渡英は実現可能となったが、渡英および成果を取りまとめる期間は、いずれも当初の計画より短縮されている。ただし、国際共同研究者は、本研究内容を、研究代表者が2010年度に採択された若手研究(B)の研究開始時から熟知しており、本研究に関する理解は深い。これにより、研究および渡英期間が予定より短くなっても、内容を鍛えることは可能と考えている。
|