研究課題/領域番号 |
15KK0139
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
徳田 昭雄 立命館大学, 経営学部, 教授 (60330015)
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研究協力者 |
シェリフ ター Institute Mines Telecom, Standardization Department, Manager
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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キーワード | イノベーション / エコシステム / オープンイノベーション / クローズドイノベーション / CPS / 組み込みシステム / アライアンス / 産官学地連携 |
研究成果の概要 |
産業の成立条件ないしは歴史的経緯により、単にすべての企業がクローズド・イノベーションを放棄し、オープン・イノベーションを志向すれば良いという線形的議論が成立しないことが明らかになった。同様に、ビジネス・エコシステムに留まることなく、生活者あるいは政府が主体的に関与することを志向するソーシャル・エコシステムをすべからく目指せば良いという単純な結論を導き出すことも出来ない。産業あるいは市場の形成過程には経路依存性が介在し、ステイクホルダー同士の関係性も著しく異なる故に、最適となるエコシステムも異なるためである。
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自由記述の分野 |
イノベーション研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欧州に対する後追い的、あるいは防衛的にも見えてしまう「日本的の標準化活動」が、他方で新しいオープンイノベーションの型をIoT社会にもたらす可能性がある。すなわち、系列に象徴される「1対1」型のオープンイノベーション・システムから、複数の課題提起企業と複数の課題解決企業の協働による「M対N」型のオープンイノベーション・システムへの移行である。しかも日本型は欧州のそれとはひと味違い、垂直的協調関係の強さを活かして実際にモノを使いながら検証を重ね、異なるシステム間の相互運用性を担保し、安全性の高いシステム(例:スマート・シティ)構築に比較優位を有する。
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