• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

高対称カゴ状結晶構造に起因する複合量子自由度の超音波物性研究(国際共同研究強化)

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 15KK0146
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 物性Ⅱ
研究機関北海道大学

研究代表者

柳澤 達也  北海道大学, 理学研究院, 准教授 (10456353)

研究協力者 メイプル ブライアン  カリフォルニア大学サンディエゴ校, 物理学科, 教授
ツェリツィン セルゲイ  ヘルムホルツ研究所ドレスデン・ローゼンドルフ, ドレスデン強磁場研究所, 強磁場研究施設部部門長
セコフスキー ウラジミール  カレル大学, 数物理学科, 教授
網塚 浩  北海道大学
グリーン エリザベス  HZDR
中村 慎太郎  東北大学, 金属材料研究所
淡路 智  東北大学, 金属材料研究所
研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワード超音波 / 四極子 / 多極子 / カゴ状化合物 / 強磁場 / 近藤効果
研究成果の概要

Γ3非クラマース2重項基底状態を持つ立方晶系化合物において,非磁性の基底状態が有する電気四極子自由度に起因した風変わりな物性が理論提案され,その検証が進められている. 本研究ではその候補物質であるカゴ状化合物PrNi2Cd20や,その類似物質群の諸物性について,カリフォルニア大学,ドレスデン強磁場研究所,カレル大学,東北大学金属材料研究所,北海道大学の国際共同研究によって研究を推進し,極低温・強磁場における超音波測定の手法を駆使することで,四極子秩序や四極子近藤効果などの新規物性に関する実験的傍証を得ることに成功した.

自由記述の分野

超音波電子物性

研究成果の学術的意義や社会的意義

PrNi2Cd20の Pr サイトは他の原子が作るカゴの中心に位置し局所的に反転対称を持たないため,近年研究コミュニティー内で注目が集まっている「パリティ混成系」に属し,その量子基底状態を調べることは当該研究分野への貢献が期待できる. また,これまでの海外機関との共同研究の事例は,試料提供ならびに人材の移動は海外との間の単一方向の交流が主であったが,本国際共同研究において,我が国の伝統的な強みである多極子物理の知見を活かしつつ,日本・米国・ドイツ・チェコの複数の研究機関に跨り,多角的・柔軟かつ持続可能な試料育成・提供・物性評価ネットワークの構築・強化を達成したことは有意義である.

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi