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2018 年度 研究成果報告書

気候システムにおける氷床変動の役割の解明(国際共同研究強化)

研究課題

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研究課題/領域番号 15KK0151
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 層位・古生物学
研究機関東京大学

研究代表者

横山 祐典  東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (10359648)

研究協力者 エサット テザー  オーストラリア国立大学, 地球科学研究所, 研究員
アンダーソン ジョン  ライス大学, 教授
ダンバー ロバート  スタンフォード大学, 教授
研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワード古気候 / 南極
研究成果の概要

全球の気候変動に大きな影響を与えていると考えられる極域氷床の変動について研究をお行った。全球的な氷床量変動と南極氷床について、全球の海水準低下量の詳細な復元に成功するとともに環境変動を復元した。さらに変化率を詳細に明らかにした。結果はこれまでの概念を覆し、内容はNature誌に報告した。氷期の終焉と海水準変動と沿岸環境の応答、さらにサンゴ礁の環境への適応性についてもNature Geoscience 誌に公表した。将来の安定性が危惧されている西南極氷床ロス海のデータについて、地形地質データと地球化学的な分析結果から、氷床の急激な崩壊イベントを発見し、PNAS誌に論文を公表するなどした。

自由記述の分野

古気候学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在進行中の地球温暖化の気候状態でもっとも危惧されているのは、グリーンランドや南極氷床の挙動である。部分的な崩壊や融解の加速などにより、海水準上昇を通して世界の沿岸域に影響を与えるためである。今回の研究により、南極で最大のロス棚氷が気候変調によりもたらされた大気循環の変化を通して大規模な崩壊を起こしたことを初めて明らかにするとともに、氷床の成長についてもこれまで考えられていた規模の10倍の速さで成長が可能であることを明らかにした。これらの知見は今後、気候モデルの動作特性の理解などに用いることが可能となり、将来の気候変動に伴う氷床の挙動についてより詳細に評価することができるようになる。

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公開日: 2020-03-30  

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