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2018 年度 研究成果報告書

ナノ細孔中4Heを用いた1次元特有の動的な超流動応答の実験的解明(国際共同研究強化)

研究課題

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研究課題/領域番号 15KK0154
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 物性Ⅱ
研究機関電気通信大学

研究代表者

谷口 淳子  電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 助教 (70377018)

研究協力者 Davis John P.  アルバータ大学, Department of Physics, Associate Professor
研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワード低次元系 / 超流動 / 朝永‐ラッティンジャー液体
研究成果の概要

本研究課題では,“細孔軸方向に特化した”超流動流の測定を可能にするために,新しい超流動計の開発を行った.大きく分けて(1)ナノヘルムホルツ共鳴器の高周波化,(2)捩れ振り子による垂直配向性多孔質膜内4Heの超流動性の確認,を行った.(1)では,共同研究先(アルバータ大,カナダ)で,ナノヘルムホルツ共鳴器の設計・試作を行い,従来の捩れ振り子に比べ,一桁以上高い共鳴周波数を実現することができた.(2)では,低圧ではナノ細孔内に超流動が出現することが確認できた.今後,ナノヘルムホルツ共鳴器に配向したナノ細孔を直接合成する技術を開発できれば,1次元的超流動の実験的研究が飛躍的に進むことが期待される.

自由記述の分野

量子流体・固体

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の国際共同研究は,日本とカナダ,両国の量子流体研究の強みを活かした物であった.本研究成果により可能となった,ナノヘルムホルツ共振器による観測周波数の制御,および,配向性多孔質膜内での超流動応答の発現,は今後,1次元超流動の理解・制御を飛躍的に推進させることが予想される.さらに,本研究により確立された測定手法は,1次元超流動だけでなく,2次元系その他の量子臨界領域の動的な物性の研究に応用することができ,低次元量子系の研究の発展に寄与するものと考えられる.

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公開日: 2020-03-30  

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