研究実績の概要 |
研究期間の間に, 研究代表者はこの科研費で2度の海外滞在を行った. 1回目の滞在では,パリのアンリ・ポアンカレ研究所とパリ高等師範学校に滞在した. 2つめの海外滞在では, オタワ大学に滞在をした. 研究代表者はアンリ・ポアンカレ研究所に滞在中, 多くの量子情報理論についての専門家と議論の場をもち,量子情報理論とランダム行列に関する数多くの研究を進めた. 特に, 量子情報理論の3ヶ月にわたる一大イベントを主催し,パリに世界的に著名な量子情報理論の専門家が集め, 彼らと議論ができた. その中で, 特に, 共同研究者であるIon Nechita、Guillaume Aubrun、Staszek Szarekと共同研究を進めた. 研究代表者らは最近のCharles Bordenaveと研究代表者との結果「ランダム置換の強漸近的自由性」の量子情報理論への応用について研究を進めた. 研究代表者はこの問題についてGilles Pisierとも議論を進めた. その後, パリ高等師範学校で,機械学習の理論へのランダム置換の応用についてJean-Philippe Vertと議論を進めた. 研究代表者が指導していた博士課程学生Sushma Kumariの結果を解説し, k-NNの理論についての研究を深めた. 2つ目のカナダ滞在では, オタワ大学滞在中, de Finettiの定理の観点から群対称性を量子チャンネルに適用する問題についての研究を進めた.
|