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2018 年度 研究成果報告書

遍歴強磁性超伝導体における磁場誘起超伝導メカニズムの微視的解明(国際共同研究強化)

研究課題

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研究課題/領域番号 15KK0174
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 物性Ⅱ
研究機関国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

徳永 陽  国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 先端基礎研究センター, 研究主幹 (00354902)

研究協力者 HORVATIC Mladen  グルノーブル国立強磁場研究所, NMR研究グループ, グループリーダー
ジュリアン マーク  
ベルチエ クロード  
青木 大  
研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワード強磁性超伝導 / 核磁気共鳴 / 磁場誘起超伝導 / 三重臨界点 / 磁気揺らぎ
研究成果の概要

本国際共同研究では、最先端の高磁場NMR 技術を持つフランス国立強磁場研究所に滞在し、強磁性超伝導体における磁場誘起超伝導メカニズムの解明を極低温高磁場下のNMR法により行った。その結果、17テスラ100mKという極低温強磁場でGe-NMR信号の観測に初めて成功した。更にその信号を用いて核磁気緩和時間の磁場依存性を測定し、超伝導が出現する400mK以下の温度領域においても磁場誘起三重臨界点に起因する強いスピン揺らぎが存在することを明らかにした。このことはウランの5f電子スピンの揺らぎが磁場誘起超伝導の引力の起源となっていることを強く示唆している。

自由記述の分野

固体物理

研究成果の学術的意義や社会的意義

超伝導はもともと磁場とは相性が悪く、強い磁場をかけていくと最後には超伝導が壊されてしまう。ところがウラン化合物で見つかった強磁性超伝導体では、磁場によって新しい超伝導が誘起される。この特異な振る舞いは、新しい超伝導機構の存在を直感的に示唆している。本国際共同研究では、最先端の高磁場NMR技術を持つフランス国立強磁場研究所と共同で、ウラン系強磁性超伝導体のNMR研究を行い、磁場で誘起されたスピン揺らぎが磁場誘起超伝導の発現に強く関わっていることを明らかにした。今後この磁場で安定化する特異な超伝導機構が解明が進めば、超伝導応用の可能性を大きく広げることになる。

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公開日: 2020-03-30  

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