研究課題
フロリダ州立大学では、昨年度に続き、超高磁場下でのREBCOマグネットの電磁的挙動について、シミュレーションを通じて検討してきた。本事業で滞在中に世界最高DC磁場の発生に成功した(Nature誌に掲載決定)が、その際に予見できなかった現象をシミュレーションなどを通じて検討を図ってきた。とくに、遮蔽磁場がREBCOテープ線を内部から破壊する可能性があり、遮蔽磁場のシミュレーションを実施し、内部応力のシミュレーションを実施してきた。将来的の50テスラを超えるような超高磁場発生の礎を築くことができたと確信する。また、本研究成果は、国際会議の招待講演などを含めて、国内外で多くの講演および論文発表を行ってきた。マサチューセッツ工科大学では、1.3GHz NMRの開発に携わり、インサート・コイルであるREBCOマグネットがクエンチした場合の電磁的・力学的挙動について検討してきた。とくに、インサート・コイルであるREBCOコイルがクエンチした時の安全性について、シミュレーションを通じて検討してきた。しかし、実際には、REBCOマグネットが励磁中に破損し、シミュレーションと実験の一致を確認することはできなかった。ただし、以前よりシミュレーションを通じて予見していたクエンチ後のトルクが観測され、シミュレーションの有用性を改めて示すことができた。本研究の成果も、国際共著論文として公表してきた。最終年度の研究を通じて、それまでに開発してきた電磁、熱、力の連成シミュレーションの有用性を示すことができた。その成果が認められ、国際会議の招待講演などで研究成果をこうひょうできた。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 7件、 査読あり 10件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 8件、 招待講演 1件)
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