研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
本研究では,日本とフランスの国際共同研究にて,車いすや歩行器といった福祉システムをより効果的に社会に組み込むために必要となる機能を検討し,高齢者や障がい者の意欲的な社会参加を促すシステムの研究開発を行った.さらに,歩行器や車いすの研究にとどまらず,障がい者支援という観点から,障害を持つダンサーの支援や,障がい者ゴルファーのための支援など,芸術やスポーツの面において支援するシステムの研究開発を行った.
ロボット工学
福祉・介護システムの研究開発では,先進技術単体の研究だけではなく,それらを社会へ統合することを前提として研究開発を行うべきである.本共同研究では特に日本とフランスで研究開発された技術やシステムを適切に統合することでより高機能なシステムを開発することができるが,それらをお互いの福祉・介護施設などで検証実験を行うことで,より実用的な観点からのシステム構築につながった.また,日仏での研究開発の成果は,全世界の国々で利用できるシステム構築の足掛かりとなると信じる.