研究課題
フランスでは,モデルの動的力学解析の実験を開始した.具体的には,フランスが持つ装置において,本研究者が開発したモデル材料の力学試験を実施した.具体的成果として,モデルの材料を変化させた場合の力学特性を捉えることができ,モデルの改良の道筋が着いてきた.学生が2018年2月より1年間共同研究として滞在を始めた(ダブルディグリーによる滞在).東北大学とフランスとの共同研究プログラム(ElyT-MAX)への参画要請が2018年2月にあり,参画することになった.スイスは,先方の先生が3月に来日し,細胞挙動のデータを共有することで,細胞挙動のモデル化を行った.この成果はスイス-日本バイオメカニクスで発表した(8月).さらに,共同研究を行っている教授の1人がチューリッヒに移動したことから,チューリッヒとの共同研究が再開された.さらに,モデル内の細胞状態を観察する共同研究相手先が見つかり,2018年2月に学生が渡航し(本事業支弁),サンプルを提供した.最適化設計のための動脈瘤自動認識プログラム作成を進めた.学生が2017年8月より2ヶ月間共同研究として滞在した(本事業による支弁).その途中経過は2018年4月の研究会によって発表され,参加した研究者から興味深いアイデアであるとの評価を得た.また,当該研究室の助教が,相手先の研究費によって2017年6月より9ヶ月間滞在し,最適プログラムを応用した医療機器の開発と自動認識プログラムの開発を行った.オーストラリアでは,開発したステント生成プログラムを用いたステントの応用研究を共同研究を開始した.学生が2018年1月より7月まで滞在し(ダブルディグリープログラムによる滞在),共同研究を行うこととなった.2017年には成果の一部が論文となった.
2: おおむね順調に進展している
それぞれにおいて学生が滞在し共同研究を開始したこと,および具体的な成果が出始めていることから概ね順調に進展していると言える.
フランスとの今後の推進方策として,東北大学とフランスとの共同研究プログラムへの参画することで,安定的に共同研究を展開できると考える.既に7月にプログレスレポートとしてセミナーを行う予定である.スイスは,教員が移動し,チューリッヒからの展開が進んでいる.大型予算獲得に向け,6月に会合を行う予定である.オーストラリアは,東北大学流体科学研究所の公募共同研究プログラムへの申請を行い,採択されたため,11月に予定される国際学会において成果報告を行う予定である.
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (25件) (うち国際学会 20件、 招待講演 6件) 産業財産権 (3件)
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