本研究課題では、高精度な周波数利用観測を低コストで実現するための各要素技術を開発し、かつそれらを一つのシステムで効率的に実現するための技術検討を行ってきた。特に、複数の観測機が協調するタイプの協調型周波数利用観測システムに着目した。まずは、単独の無線機が高精度に観測を行うための周波数利用検出の信号処理開発に取り組み、次に、それらを実装した複数の観測機による協調型周波数利用観測法の開発に取り組んできた。実証実験をオウル大学との国際共同研究を通じて行い、我々の開発してきた要素技術と、その協調型観測システムにおける融合方法の有効性と妥当性を示した。
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