研究課題/領域番号 |
15KK0216
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
三宅 弘晃 東京都市大学, 工学部, 教授 (60421864)
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研究協力者 |
グリズリ バージニー ポールサバティエ大学, CNRS附置研究所 プラズマ及びエネルギー変換工学研究所, 准教授
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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キーワード | 帯電計測 / 軌道上実証 / 陽子線照射 / 宇宙環境計測 |
研究成果の概要 |
本研究ではより高機能な次世代の衛星設計のために、電子物性の観点に立った衛星材料の帯電・放電現象の解明する為、パルス静電応力法 (PEA法)による空間電荷分布計測、二次電子・光電子放出計測、量子化学計算、及び物性計測手法であるFTIRやPL(Photo Luminescence)などの計測結果を用いて総合的に帯電物性の解析を仏・LAPLACEと共同で実施した。その結果、陽子線照射材料内に蓄積・構成された正電荷蓄積は、材料の分子鎖の切断、および架橋反応により生成されたものであることが理解された。さらにこれらを軌道上実証するために、衛星搭載用帯電計測器のBBMを開発した。
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自由記述の分野 |
計測工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、まず陽子線が照射された材料の電荷蓄積分布、及び電気物性を明らかにすることが出来た。またこれらの電荷挙動が陽子線を照射された材料の構造変化に起因するものである事も理解できた。また、衛星搭載用の帯電計測器の基礎が構築できた為、今後の軌道上実証への道が開かれた。以上より地上試験と軌道上での実測結果を比較する事により、実環境での帯電を電子物性の観点から理解を進めることが出来るため、今後の高機能衛星の高信頼化につながる。
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