研究課題
原油増進回収の回収率向上に向け、利用される二酸化炭素の粘度を10倍以上に増大させる分子集合体(棒状会合体および泡)の開発に取り組んだ。英国ブリストル大学(UB)およびラザフォードアップルトン研究所(RAL)に6/4-6/14および9/15-9/21の期間に滞在し、UBのProf Julian EastoeおよびRALのDr Sarah Rogers、英国スォンジー大学(SU)のDr Shirin Alexanderとともに、開発した棒状会合体の高圧小角中性子散乱測定の準備と実施、データ解析、論文投稿の打ち合わせを行った。6/15-6/19および9/7-9/14に国際学会9th international colloids conference(シッチェス、スペイン)およびECIS2019(ルーベン、ベルギー)に参加し、超臨界二酸化炭素中での棒状会合体形成に関する成果発表を行った。また、9th international colloids conferenceでは、参加していたUBのProf Eastoeと棒状会合体に関する研究打ち合わせを行った。2019年度の国際共同研究の成果として、有名国際学術誌にUBおよびRALとの共著論文2報、UBとPUとの共著論文1報、バーミンガム大学との共著論文1報、国内学術誌へ単著の解説1報が提出され、掲載された。4年間の研究期間を通して、3倍以上のCO2粘度増大を引き起こす棒状会合体の形成、10倍以上のCO2粘度増大を引き起こす泡の形成に成功し、研究をさらに深化させる国際共同研究ネットワークを広く構築することができた。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (23件) (うち国際学会 12件、 招待講演 6件) 備考 (1件)
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