本研究成果は、日本が効果的なEOR技術を手にするおおきな一歩となり,他国の石油資源を採掘する権利を獲得するチャンスを増やす。そして,ガス攻法における原油回収率を2倍以上に増加させるものであり,回収されずに油田に残っている原油をより多く回収し,可採年数を増やす役割を果たす。この技術は,言い換えれば,新たな油田を発見するのと同等の価値をもち,この原油資源の延命措置が,非炭素エネルギー源に置き換わるまでに必要な時間を可能な限り多く稼ぐことである。また,本成果の分子集合体は、EORのみならず,微粒子合成,抽出,ドライクリーニング,乾式精密洗浄,染色,酵素反応などに有望な将来技術を与える。
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