研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
これまで申請者が取り組んできたぽリエチレングリコール結合脂質(PEG 脂質)を利用したカプセル化技術を利用して、膵島や間葉系幹細胞の表面をカプセル化し、免疫拒絶反応を抑制できる生体適合性の高い細胞移植技術の確立に取り組むことを目的としていた。共同研究先であるスウェーデン ウプサラ大学のBo Nilsson 教授のグループでは、臨床での細胞移植の研究実績があり、共同研究をスムーズに行うことができた。本共同研究では、特に移植直後に起きる免疫反応の制御に取り組むこと目指し、その制御に成功した。
バイオマテリアル工学
糖尿病治療を目的とした膵ランゲルハンス島(膵島)移植、様々な疾患の治療に検討されている間葉系幹細胞(MSC)および腎疾患に対する腎臓移植では、移植直後の炎症反応が原因で、細胞傷害を受けるため、生着率が大きく低下する。そのため、本研究成果は、細胞移植や臓器移植の生着率の向上に大きく寄与するものである。