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2016 年度 実施状況報告書

多様な送粉動物の利用における開花時刻の適応的意義(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 15KK0249
研究機関筑波大学

研究代表者

大橋 一晴  筑波大学, 生命環境系, 講師 (70400645)

研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワード種間関係 / 進化生態学 / 化学生態学
研究実績の概要

当該年度の前半は、共同研究先の独ダルムシュタット工科大学ユルゲンス教授と、次年度からの渡航に向けて綿密な打ちあわせを行った。これにより、2017年10月初旬から2018年9月末までのあいだ現地に滞在し、本研究計画を遂行することについて、最終的な合意に至った。また、滞在中の研究計画についても検討し、本計画に含まれる複数の植物種(ヤナギ属3種およびマンテマ属3種)の調査が可能な自生地が利用可能であることを確認した。さらに議論を重ねるうち、開花時刻の適応的意義に関する申請者の仮説を直接的に確かめるための、チャンバーを用いたマンテマ属の室内実験を新たに発案し、研究内容に追加することとなった。これらの計画に加え、生物間相互作用における「特殊化」に関する既存の概念に混乱があるとの共通認識に基づき、明確に定量できる「特殊化」の指標の提案をめざした論文執筆を共同で行うことにも合意した。滞在期間中のこれらの研究成果が計画通り遂行できれば、少なくとも3本の原著論文を国際誌に発表できると見込んでいる。
当該年度の後半は、渡航日程を含めた上記の合意に基づき交付申請書を立案~提出すると共に、VISAの取得、滞在中の住居探し、滞在中の国内勤務先における非常勤講師の手配など、必要な諸手続きを開始した。なお交付申請が認可されたのが2017年1月であったため、当該年度に交付となった本計画のための研究費は未使用である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

渡航は次年度の10月であるため、現時点における実績としては、渡航~滞在に必要な諸手続についての情報収集、購入すべき物品リストの積みあげなど、研究の準備段階における進展に留まっている。しかしながら、これらは交付申請書で計画した準備作業の着実な遂行であり、今のところすべて予定通り、順調に進展していると言ってよい。

今後の研究の推進方策

当該年度に引き続き、9月までの間に、滞在中の住居契約に伴う一時渡航(8月)、調査用具の購入など、渡航に向けてさらに入念に準備を進める予定である。また渡航後は、対象植物の自生地の訪問や、花香分析に向けたGC/MSなどの機器の取り扱いに習熟するための予備実験を行い、2018年早春からの野外調査に備える。大幅な研究計画の変更は今のところない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 備考 (2件)

  • [備考] Googole Scholar Profile: Kazuharu Ohashi

    • URL

      bit.ly/kazohashi

  • [備考] ResearchGate: Kazuharu Ohashi

    • URL

      www.researchgate.net/profile/Kazuharu_Ohashi

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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