ヒラメやカレイなどの異体類は、変態期に左右対称な仔魚から大規模なリモデリングが起こる。異体類は諸外国においても重要な産業対象種を含み、人工飼育下で生じる異常など日本と同様の問題がある。これら共通の問題に国際共同研究として取り組み、異体類の左右非対称な変態のメカニズムの解析を行った。ヒラメで明らかとなっていた左右非対称化の初期の現象をヨーロッパの異体類ターボットで検証したところ、異なった特徴が見られた。またヒラメで単離された変態に関与する遺伝子のオーソログ(相同遺伝子)を単離して比較解析した。色素胞分化に関与する遺伝子では、進化的に魚類では保存性が高く、四肢動物とは異なった特徴が観察された。
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