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2016 年度 実施状況報告書

地球温暖化が沿岸性魚類の性決定へ与える影響評価(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 15KK0277
研究機関東京海洋大学

研究代表者

山本 洋嗣  東京海洋大学, 学術研究院, 助教 (10447592)

研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワード地球温暖化 / 指標生物 / トウゴロウイワシ目魚類 / 性分化 / 温度依存型性決定
研究実績の概要

地球温暖化・気候変動に起因する水温変動が、水圏生態系と重要魚類資源にもたらす悪影響を予測・評価するためには、異常な水温変化に最も早く悪影響を受ける魚種を指標生物に選定し、全球的に影響評価することが有効である。申請者はこれまで、繁殖の基盤となる「性」に着目し、東南アジア、南米において異常水温が魚類の性へ与える影響評価系の確立に取り組んできた。本研究では、未だ未確立な北米におけるその影響評価系の開発に向け、北米原産トウゴロウイワシ目魚類の性決定遺伝子の探索および野外調査を行う。また、本課題は魚類における性の温度感受性の発見が起点となっているが、外部刺激である水温がどの様にして雌雄の性分化シグナルに影響を与えるのかは未解明な点が多く、未だその研究基盤は不十分である。そこで、脳および生殖腺のトランスクリプトーム解析を用い、水温刺激の性分化シグナルへの変換メカニズムの解明を目指す。尚、これらの研究課題は平成29年度より実施予定であるため、平成28年度は開始されていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究課題は平成29年度から実施予定であるため、平成28年度は開始されていない。

今後の研究の推進方策

申請者が目指す「地球温暖化が魚類の性へ与える影響評価系樹立」のため、北米原産のアテリノプス科魚類において指標生物の選定とその有用性の実証に取り組む。本実験は米国海洋大気局(NOAA)を拠点に、フランス国立農学研究所(INRA)の技術協力を受けながら、平成29年、30年の9月~11月に実施する予定である。また、申請者らは、古くから南米原産トウゴロウイワシの性の温度依存性に着目し、その生物学的情報を蓄積してきた。本課題ではNOAAの技術協力のもと、水温に起因した生殖腺性差構築の遺伝的制御機構の全容解明に向けた生殖腺および脳のトランスクリプトーム/Pathway解析に取り組む。本調査は平成29年、30年の9月~11月に実施する予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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