本研究は、間葉系幹細胞の分子分泌能を強化し、組織再生能を向上する再生医療用足場材料の開発を行うことを目的とした。研究期間内に、有機無機コンポジット試料作製・定性評価、細胞評価、動物評価を行なった。細胞評価により、生体吸収性を有する無機物を含むコンポジット試料上で破骨細胞分化が見られた。ヒト間葉系幹細胞・破骨細胞共培養の結果、間葉系幹細胞が破骨細胞分化を抑制することが見出された。動物評価により、間葉系幹細胞担持コンポジット群では炎症性細胞の減少が見られた。本研究は国際共同研究としてフィンランドのオウル・トゥルク大学で行われた。
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