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2016 年度 実施状況報告書

MRI画像上の腰部脊柱管狭窄有所見者の予後とその予測因子:住民コホートの追跡(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 15KK0316
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

石元 優々  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (20508030)

研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワードMRI / 脊椎 / 腰 / 疫学 / 退行性変化
研究実績の概要

今回の申請者が、Cyrus Cooper教授が主催する英国にてOA・骨粗鬆症をターゲットにした長期縦断コホート研究であるHertfordshire Cohort studyに参加することで、初めて本教室とSouthampton Universityとの間に研究上の連携がなされる。The Wakayama Spine Studyは2008年に開始された一般高齢者を対象とした脊椎疾患における縦断研究である。申請者はこれまで腰部脊柱管狭窄症に関する疫学データを明らかにしてきたが、本教室では頸髄症・椎間板変性・びまん性骨増殖症についての調査も同時に行っている。2015年10月から2016年12月まで行った第3回Wakayama studyでは合計1884人(日高川832人、太地1052人)に対しC2/3-L5/S1までの 脊椎MRI撮影を行った。(移動式MRI,Achieva1.5T, Plilips)また同時に質問、診察を行った。
申請者は、2016年8月にサウザンプトン大学においてCooper教授と研究内容をdiscussionした。Cooper教授のユニットは疫学に関しOccupation, OA, Osteoprosisなどいくつかの部門にわかれ各スペシャリストが在籍する。現在われわれが所有するデータについても彼らの観点からアイデアを得て論文執筆を行う予定である。また腰椎すべりに関しては彼らの腰椎レントゲンの読影を行い、日英比較も行う予定である。我々のMRI画像データも渡英時に持っていけるように外付けハードディスクに用意した。
現在に至るまで脊椎変性疾患における危険因子・増悪因子、また発症に関与する因子についてはほとんど不明である。もし 英国のデータと比較検討を行うことができれば、各疾患において日本人の遺伝的素因や環境因子も明らかにすることができる可能性が高まる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2017年7月からの英国での研究に対し、こちらのデータの読影と整理は予定どおり終えている。なお新たな研究に対する読影についてできるだけ日本にいる間に行う予定である。

今後の研究の推進方策

渡英後、Prof.Cooperが主催するHertfordshire Cohort studyで撮像した腰椎エックス線の読影を行う。英国人の画像と日本人画像との比較検討を行い、症状との関係についても明らかにする予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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