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2017 年度 実施状況報告書

MRI画像上の腰部脊柱管狭窄有所見者の予後とその予測因子:住民コホートの追跡(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 15KK0316
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

石元 優々  和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (20508030)

研究期間 (年度) 2016 – 2018
キーワードMRI / 腰部脊柱管狭窄 / 腰椎すべり / 変性腰椎 / 腰痛 / 下肢痛 / 職業
研究実績の概要

申請者は、2008年和歌山において変性脊椎疾患の疫学的実態を解明するために立ち上げたThe Wakayama Spine Studyのデータ(患者の基礎データ、エックス線・MRIの画像データ)を渡航の際に持って来た。申請者の渡航先であるサザンプトン大学ライフコースMRC疫学ユニットはいくつもの疫学コホートを持ち、疫学研究のスペシャリストが多く在籍する。彼らの協力を得て脊椎疾患のリスクファクターの解明を行っている。
申請者は過去に腰部脊柱管狭窄症の有病率(OAC, 2012)、また画像と症状(OAC, 2013)と関係、また腰椎すべりと症状の関係(SPINE, 2016)について報告して来た。当ユニットでは、MRI上の腰部脊柱管狭窄とエックス線上の腰椎すべりに対するリスクファクターの解明を行った。これら2つの論文についてはそれぞれ SPINEとOccupational Environmental Medicineに投稿中である。またMRI上の変性腰椎の有病率とその症状の関係についても現在執筆中である。
またThe Wakayama Spine Studyは10年にもわたる追跡コホートであり、各疾患の自然経過を解明することも責務である。このため各画像を読影することも必須であるが、専門医とは言え個人が読影することはバイアスの危険性の可能性が高い。この問題を解決すべく申請者はオックスフォード大学とコラボレーションを行い彼らが開発したMRI画像解析装置を使用してわれわれの画像を解読することを考えている。現在申請者の読影と彼らの読影との信頼性について、また彼らの装置が申請者の読影を学習し、その信頼性を確かめる作業を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請者は当ユニットの疫学専門家の協力を得て、MRI上の腰部脊柱管狭窄とエックス線上の腰椎すべりに対するリスクファクターの解明を行った。これら2つの論文についてはそれぞれ SPINEとOccupational Environmental Medicineにすでに投稿中である。またMRI上の変性腰椎の有病率とその症状の関係についても現在執筆中である。
またThe Wakayama Spine Studyは10年にもわたる追跡コホートであり、各疾患の自然経過を解明することも責務である。このため各画像を読影することも必須であるが、専門医とは言え個人が読影することはバイアスの危険性の可能性が高い。この問題を解決すべく申請者はオックスフォード大学とコラボレーションを行い彼らが開発したMRI画像解析装置を使用してわれわれの画像を解読する予定である。すでに彼らの装置で第一回Wakayama Spine Studyのデータを用い申請者の読影を学習し、その信頼性を確かめる作業を行っている。
その結果、一致率が66.6%、Lin’s Correlation Coefficientは0.73であった。

今後の研究の推進方策

引き続き脊椎疾患のリスクファクターの解明を行っていく。また変性脊椎と症状(腰痛、神経下肢症状)、またQOLとの関係について明らかにしていく予定である。またオックスフォードとのコラボレーションにおいてはまずはMRI上の脊柱管狭窄の読影を行っていくが、今後は椎間板変性・高さ、終板の輝度変化、シュモール結節についても同様に装置での読影を行っていく予定である。

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公開日: 2018-12-17  

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