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2018 年度 研究成果報告書

新規脂質メディエーター・12-HHTの生理機能と病態における役割の解明(国際共同研究強化)

研究課題

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研究課題/領域番号 15KK0320
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 医化学一般
研究機関順天堂大学

研究代表者

奥野 利明  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60361466)

研究協力者 マーフィー ロバート  University of Colorado Denver, Pharmacology, University Distinguished Professor
研究期間 (年度) 2015 – 2018
キーワード脂質 / 質量分析 / 脂肪酸 / 脂質生化学 / ミード酸 / パターノ・ブーチ反応
研究成果の概要

生体内には様々な位置に二重結合を有する不飽和脂肪酸が存在し、その位置が不飽和脂肪酸の化学的性質や生物学的機能に影響を与えることが明らかにされている。本研究では、パターノ・ブーチ反応を用いて、不飽和脂肪酸の二重結合の位置を同定する手法の確立を行なった。
また細胞膜のリン脂質は、ランズ回路による脂肪酸リモデリングによって恒常性が維持されている。栄養飢餓状態において、アラキドン酸含有リン脂質が減少し、ミード酸含有リン脂質が増加すること、また細胞刺激時に産生される脂質メディエーターもアラキドン酸由来からミード酸由来に質的に変化することを明らかにした

自由記述の分野

脂質生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、青魚に多く含まれるω3脂肪酸が注目されるように、脂質の質が注目されています。本研究では脂肪酸の二重結合の位置を同定する新しい手法の開発に成功しました。
一方、栄養飢餓状態では不飽和度の高い必須脂肪酸が減少しますので、生体では少しでも不飽和脂肪酸を増やそうとします。その代表例がミード酸と呼ばれる不飽和脂肪酸です。栄養飢餓状態では、細胞膜を作るリン脂質が含有する脂肪酸が、アラキドン酸(20:4)からミード酸(20:3)に変化すること、また、細胞を刺激した時に作られる脂質メディエーターもアラキドン酸由来からミード酸由来に質的に変化することを明らかにしました。

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公開日: 2020-03-30  

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