研究成果の概要 |
本研究課題では、ウイルス感染による気管支喘息の重症化メカニズムを、モデルマウスを使用して解析するとともに、有効な治療標的の探索のための研究基盤を構築した。 その結果、ウイルス核酸成分(1本鎖RNA (single stranded RNA、ssRNA)、および2本鎖RNA (double stranded RNA, dsRNA))のうち、dsRNA成分を認識するtoll-like receptor 3(TLR3) による認識機構が喘息重症化に関わっていることが示唆された。今後、ウイルス感染による重症喘息の治療標的を評価していく上で、このTLR3シグナル経路に関する分子群が重要になると考えられた。
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