研究課題/領域番号 |
15KK0325
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田口 恵子 東北大学, 医学系研究科, 講師 (20466527)
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研究協力者 |
ケンスラー トーマス・W ジョンズホプキンス大学, Environmental Health Science, 名誉教授
コロンバーノ アメデオ カリアリ大学, Scienze Biomediche, 教授
クアドラド アントニオ マドリード自治大学, Bioquimica, 教授
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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キーワード | Nrf2 / 肝臓 / 化学発がん |
研究成果の概要 |
3つの化学肝発がんモデルをNrf2欠失ラットに適用して、発がんにおける転写因子Nrf2の貢献を調べた。部分肝切除法やレーザーマイクロダイセクションによる組織切片からのDNA解析手法はイタリア・カリアリ大学で習得した。スペイン・マドリード自治大学のAntonio Cuadrado教授とは、Keap1非依存的なNrf2活性化の分子メカニズムについて議論した。アメリカ・ジョンズホプキンス大学のThomas Kensler教授とは、アフラトキシンB1による肝がんモデルにおけるNrf2活性化の評価を議論した。
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自由記述の分野 |
生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アメリカ・イタリア・スペインの3カ国において、最新のNrf2研究に携わる研究者と共に、3年にわたって本研究を遂行できたことは大変意義深い。古くから実験モデルとして確立している化学肝発がんモデルをNrf2欠失ラットに適用することで、Nrf2がいかに毒物に対する防御系に寄与しているかを示すことができた。また、発がんにはNrf2の体性変異を獲得した細胞が生存して増殖することが示唆され、ヒトがんにおけるNrf2の活性化を治療標的とする今後の研究が期待される。
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