研究課題
本年度は自施設と国内での連携研究の推進が必要であったため、ハーバード大学/ベス・イスラエル・ディーコネスメディカルセンターとの共同研究は、渡米せずにメール等で行った。国内の研究者と連携した臨床サンプルの収集、実験結果の解析、自施設での末梢血好酸球を用いた基礎検討を行った。気道や副鼻腔の内腔に遊走した好酸球の細胞死は、アポトーシスではなくETosisを起こしていること、その部位での粘液の性状に大きな影響を与えることから、「管腔内好酸球増多症:Luminal hypereosinophilia」という概念が必要であることを提唱した。また、近年ミトコンドリアから細胞外トラップが生じるという他施設の報告については、様々な観点から疑問が残ることをカナダの研究者とともに論じ、総説として発表した。細胞死の選択メカニズムについてはおよそ概要が明らかになり、これを利用した検査の可能性について検討している。これについては最終年度の論文化をめざしている。
2: おおむね順調に進展している
ボストンでの滞在で検討が進み、今後の方針についても共同研究者との連携が確認できたため、本年度は自施設での研究を中心に行っている。これまで得られたデータの一部は論文として報告している。
現在、細胞死の選択機構に関する論文のデータについて解析と論文作成中であり、引き続きこれを継続する。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
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