唾液中の免疫グロブリン(分泌型IgA抗体)は歯周病などの口腔感染症の予防に役割を果たす。この分泌型IgAを効果的に誘導することは歯周病の予防・治療における一つのアプローチである。本研究においては,ENUマウスミュータジェネシスと呼ばれるマウス遺伝子変異体の遺伝子機能の違いを検出する研究手法により分泌型IgAの産生を制御する遺伝子の検索を行った。その結果,唾液中分泌型IgA量に影響を与える遺伝子変異(Yummy)を検出した。Yummyミューテーションを持つ責任遺伝子のノックアウトマウスが作成された。今後の遺伝子機能解析が予定される。
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