研究課題/領域番号 |
15KK0339
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
江川 純 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (80648527)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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キーワード | 自閉症 / High Content Screening / 神経細胞・ミクログリア共培養 |
研究実績の概要 |
はじめに研究期間中に行う予定の行程の要約を示す。長期培養神経細胞におけるシナプスマーカーの選定:神経細胞を成熟シナプスが形成されるまで長期培養(3週間以上)し、Cellomics(High Content Screening用機器)でプレシナプスとポストシナプスを検出できる抗体の種類と濃度を選定する。・共培養系でのシナプス数の測定:ミクログリアとの共培養させた状態での神経細胞のシナプス数を計測する。・化合物の作用によるシナプス形成への影響を網羅的に解析:神経細胞・ミクログリア共培養系と神経細胞のみの培養系に数千種類の化>>合物ライブラリを作用させて比較、共培養系のみでシナプス数が有意に変化する化合物を同定する。・同定された化合物群からパスウェイ解析を用いてミクログリアがシナプス形成に関わる機構を同定する。2018年9月よりマイアミ大学神経外科学Vance Lemmon教授の研究室で研究を開始した。96wellプレートでの初代神経細胞培養において3週間以上の長期培養系を確立し、Cellomicsで自動計測可能なシナプスマーカーの選定を開始した。プレシナプスのマーカーについては検出が良好な抗体(Synaptophysin)が特定できたが、ポストシナプスのマーカーについてはPSD95を5種類ほど試したが、Cellomicsで自動的計測するにはポストシナプスに対する特異性が不十分であり、最近ポストシナプスマーカーとして使用されはじめたSHANK2を試し良好なシグナルを得ることができた。また、ミクログリアの初代培養についてもトレーニングを受け、確立しつつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
交換留学生ビザ発行に必要なDS2019申請手などの事務手続きが予想以上に時間を要したこと、共同研究先の研究室に神経細胞の長期培養に精通した研究者が退職し不在となったこと、Cellomics(High Content Screening用機器)で自動計測可能なほどクリアにシグナルを発するポストシナプスマーカーを同定するのに難渋したことなどにより当初の計画より遅れを生じた。
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今後の研究の推進方策 |
神経細胞の長期培養系の確立やシナプスマーカーの同定など最も時間を要する部分は達成することができた。ミクログリアの培養、Cellomicsによる神経細胞表現型の自動計測、バイオインフォマティクスを用いたパスウェイ解析など今後の行程については共同研究先の研究室に研究者が精通している内容であるため、助言や技術提供を受けつつ潤滑に進めていくことができると考えられる。
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