ペリシナプスグリアは、シナプスからの情報受容能およびシナプスへの情報発信能の両方を有することから、シナプスにおける情報処理と密接に関連すると想定されている。このペリシナプスグリアの活動を詳細に計測し、その意義を明らかにするために、新規Ca2+感受性蛍光タンパク質であるLck-GCaMP6fをアストロサイトに発現する遺伝子改変動物を用いた解析を行った。背外側線条体アストロサイトに着目して行った実験から、Lck-GCaMP6fはペリシナプスグリアの活動を鋭敏に検出すること、また、アセチルコリン及びドパミンという複数の神経伝達物質を介した新しいペリシナプスグリア活動制御機構が明らかとなった。
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