研究課題
基盤研究(B)
日本の農村地域では市場を介さない食料の自家生産や分かち合いによって、豊かな食生活が維持されているところが少なくない。生産規模は小規模ながらもその生産活動と食の分かち合いや食文化を通じて、食に伴う多様な恵みを支えてきた。本研究では、小規模・家族農業と食の分かち合いのサブシステムを対象として、食に伴う多様な恵みのインベントリを構築し、市場を介さない食の流通の実態と食に伴う多様な恵みのアカウンティングの方法を開発し、それを全国と事例研究地域(佐渡島、八丈島)に適用した。食の分かち合いによる食の多様性、物質・エネルギー、農村ランドスケープとの関係分析を定量的・空間明示的に明らかにした。
ランドスケープ・エコロジー