研究分担者 |
高井 利憲 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (10425738)
阿部 明典 千葉大学, 文学部, 教授 (40221725) [辞退]
久代 紀之 九州工業大学, その他の研究科, 教授 (50630886) [辞退]
新田 克己 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 教授 (60293073) [辞退]
中村 潤 金沢工業大学, 工学(系)研究科(研究院), その他 (80532994) [辞退]
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研究実績の概要 |
紛争研究には,データを組み合せて紛争の原因や和解案を模索したり,紛争における主張を裏付けるデータや覆すデータを踏まえて妥当な信念を批判的に探求することが求められる.本年度の研究成果は,言語的,合理的,社会的行為である議論を通して紛争を分析するための基礎となるものである. 具体的には,本研究の着想である議論に基づく受理可能性学習に対して,教師あり学習に基づく形式化を与えた.これにより人工知能における議論学の研究領域で考案されてきた種々の議論フレームワーク(abstract, value-based, preference-based, bipolar, extended, and social argumentation frameworks)および種々の議論意味論(complete, preferred, stable, grounded, semi-stable, stage, ideal, CF2, and prudent semantics)を用いて受理可能性学習の着想を展開することが可能となった.また,機械学習で用いられる様々なアルゴリズム(決定木,ナイーブベイズ,ベイジアンネットワークなど)および様々な評価手法(交差検定,学習曲線,ROC曲線,精度,適合率,再現率,F値,AUC値など)を使った受理可能性学習の評価が可能となった. 運営・管理者の協力の下,オンライン議論フォーラムのユーザから実験に必要なデータを取得する環境を構築した.この実験環境を用いて紛争に関する複数の議論データを取得し,議論に基づく受理可能性学習を評価した結果「良」の学習性能を得た.研究代表者が共同企画を務める議論学に関する国際ワークショップAAAにおいてこの結果の一部を発表した.
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